<・m= チュンチュン
おはようございます。
福江島で清らかな心のまま目覚めた
響でございます。
今日の五島地方の予報は大陸からの
高気圧に覆われますが気圧の谷の影響で曇が広がりやしいでしょう。
昨日はちょっと暑かったので
曇り程度が丁度いいかもしんない。
ま、晴れ男なんで雨の心配はしなくて良いでしょう。
ツーリングの朝はいつもより早く目覚めてしまうので
あまり騒がしくしないように静かにツーリングの準備をするのだけど
同じホテルに連泊なので
今日の荷物はこんだけ。
とっても身軽です。
地図は無くてもよさそうだけど
三脚はジドリするので絶対忘れてはいけない。
静かにホテルから出て
街を走るけどやっぱり朝が早いので街はガラガラです。

福江城の前にコンビニがあるのを確認していたので
そこで朝食のパンを食べて
福江島の外周を時計回りに巡る作戦で
k165へ
昨日の上五島もそうだったけど
三桁県道でもこんなに快適な道なんだよ。
火山だった鬼岳をグルっと回るような道ですが
その途中で「井穴」と言う案内が出たので
行って見た。
富江溶岩トンネルと言うらしいけど
鬼岳の噴火の時にできた溶岩の風穴らしい。
穴ポコとくればもう入らないわけにはいかないので
ライトを持って来てないけど入っちゃうぞ。
階段を下りると井穴の入り口が見えたけど
なんか閉まってないですか?
金網の戸を引いてみるも
しっかり南京錠が掛かっとる!

もう入る気満々だったのに。
真っ暗な奥まで行く気満々だったのに。
全然ビビッてなんてなかったのに。
仕方ないので入り口だけでも覗いとこ。
地下水が溜まってるみたいだけど
かなり探検隊気分を味わえそうな雰囲気だね。
井穴を出て元のk165に出るけど
再び海沿いへ
富江半島の海沿いにサイクリングロードが通っていて
車両と共有部分を走るとこんな像が!
誰?
(髭がきちゃないですよ)
ちょっと先に行くとトイレがあって
説明版がありました。
江戸時代末期にこの海沿いにある石塁に居住していた
船大工の勘次と言う男らしい。
一度村から行方不明になって
見つかった時はカッパと一緒に築いた
石塁に住んでいたというちょっと変わったお方です。
一緒に指差してる人は勘次さんのお父さんかな?
海を見つめているのは
船大工だったからかもね。
とりあえずイタズラも忘れずに・・・
ちなみに
カッパと築いた石塁はこれらしい ↓
普通の石垣にしかみえんケロ
しかしこの海沿いの道は良いよ。
サイクリングロードなので全部は走れないけど
これ以上のシーサイドは無いって思うくらい
シーサイドロードです。
しばらく走ると潜望鏡みたいな灯台もあったよ。
笠山鼻灯台と言って小さいけど
暗礁地帯を教える大事な灯台なのでした。
富江半島から出て
R384を西へ
途中から大瀬崎方面へ曲がって
k50を走るけどその途中で可愛い教会がありました。
しっかりとした御影石で出来ています。
(マリア像の入り口の目印みたいです)←墓地なので行ってないよ
昨日の中通島と違って
アップダウンが多い道を走って福江島の
一番西側まで来ました。
玉之浦の漁港の近くに
たしかわたしの好きなアコウの樹があるはずなんだけどぉ・・・
目印は大山祇神社ですが
その前にアコウの案内板が出たので
迷うことなく到着。
親切だぞ~、五島!
ちびっ子バイクの特権を生かして
神社の前まで行くと
境内の手前にでっかいアコウの樹がありました。
緯度は福岡とそんなに変わらないけど
黒潮の影響で1年を通して暖かいから
こんな樹が育つんだね。
この玉之浦のアコウも
やっぱり木の下を通れます。
一本の樹でこんな形になるんだら凄いよね。
では樹の精霊にパワーを頂きましょう。
アコウの樹でエナギーをフルチャージして
大瀬崎へ
昨日はサンセットでしたが
今日は白い灯台がちゃんと見えます。
ちょっと霞んでるけど
今からあの大瀬崎灯台まで歩いて行きたいと思います。
行けるかなぁ?
行は下りだから良いけど帰って来れるか
心配だよ。
そんな不安な気持ちのまま
灯台までの遊歩道の入り口へ
灯台まで1.2kmだって
入り口から階段なので
ちびっ子バイクでもインチキはできないので
歩く覚悟を決めます。
序盤は岬などの観光地でよく見るような
遊歩道です
森を抜けると
低木エリアになります。
今まで日陰だったけど
ずっと日向が続きそうです。
予報は曇りって言ってたのに
太陽が出たおかげで暑くなってきたぞ。
海風が厳しい低木エリアになったので
灯台が見えるようになったけど
まだ遠いって言うのも良く見えるので
メゲそう・・・(汗)
さらに下るけど
下れば下るほど帰りが心配になってくる。
(なので戻りの遊歩道のレポは無い)
そしてようやく灯台が目の前に見える
ところまで下って来ました。
か、かっこいい!
映画のロケにも使われるだけの事はあるな。
(映画「悪人」のロケ地)
灯台の前は緑の草原みたいになっていて
上から見たような険しい場所にいるようには思えません。
灯台に行く前に
大瀬崎の断崖も眺めてみましょうね。
たぶんこの道?みたいな先へ行けば
崖っぷちに行けそう。
え~っと
もうこれ以上は行けないな
どれどれ・・・・
ヒャーーー!

超、お尻がムズムズする絶景でした。
今まで人生も含めていろんな崖っぷちに立って来たけど
ここは間違いなく上位に入るな。
そして会いたかった大瀬崎灯台へ
もう感激で涙が出そうです。
だ~れも居ないので
わたしの為だけに建ってくれてるんじゃないかと
都合のいい妄想もしてしまいます。
吹き抜ける潮風の音を聞きながら
座って海を眺めていると
時間がゆっくり流れてる気がします。
ちなみに私が座ってる選ばれしものしか座れない岩はココ ↓

さぁ、岩に座って動かない響ですが
景色に感動して動かないって理由もあるけど
戻る気合を溜めております。
いつまでも先っちょにいるわけにもいかないので
意を決して降りてきた尾根の道を登ります。
写真は無いです。
ハァハァ・・・
カメラを出す元気もねーよ。
ハァハァ・・・
日よけ用のハンドタオルが汗で
どんどん濡れていきます。
ゼェゼェ・・・
なんとかBlue・bee号のところまで戻って
展望台の自販機で水分補給します。
木陰ですべての活動を休止させて体力の
回復を待って
ツーリングを再開。
R384に戻って
島の西側を北上。
しばらく走ると
荒々しかった海の雰囲気が変わります。
頓泊海水浴場
泳がないまでも
パンツが見せれるパンツだったら
間違いなく入っていたかもってくらい綺麗です。
こんなに綺麗な海が九州に存在していたなんて
わたしは嬉しい!
真夏の真っ青な青空だったら
もっと綺麗だったかもね。
この頓泊ビーチから高浜海水浴場にかけての海は
ちょっと別格な綺麗さでした。
海沿いを走る小さな青いバイクと
清くなった響は島の北側へ
その途中にある道の駅遣唐使ふるさと館で休憩。
この福江島はタクシーもそうだけど
レンタカーのEV化が進んでいて
いたるところに無料の充電所があります。
小さな民宿の砂利の駐車場にも設置されてるくらい
かなりEV化に力を入れてるようです。
島の中にいる限り充電切れの心配がないという理由と
全国で一番ガソリン代が高い県と言う条件もあっての
自治体の政策なのでしょう。
本当はこの道の駅でお昼ご飯的な物を軽く食べようと
思ったのですが大瀬崎の登山?がハードだったので
食欲があまりないので
食べずに水分補給だけしてスルーしちゃいます。
道の駅の近くに魚津ヶ崎と言う場所があるので
ちょっと行って見ますね。
まだ咲いてないコスモス園の先にキャンプ場があって
奥まで行くと岬になっていました。
この魚津ヶ崎の海も綺麗。
そう言えばこの福江島に来てまだ
一個も教会を見てないけど
この北部に見たい教会が集まっているので
ちょっと探してみましょう。
岐宿からk31に入って
しばらく走ると五島では珍しく
海沿いじゃないところに教会があります。
[楠原教会]
もう美しすぎて持って帰りたい気分です。
そんなに私のツボにはまる理由は
やっぱりここも鉄川与助氏の設計によるものだからかも。
明治になるかならないかくらいの時期に
もっともキリシタンの弾圧がひどかった場所のようでが
そんな土地に根付いた信仰の心にこたえるような
優しいデザインだともいます。
中央に塔を持たない
鉄川氏の設計では少ないタイプの教会だね。
煉瓦の色も人の手では出せない
年月のなせる芸術的な風合いを見せてくれています。
美しかった楠原教会から再び海沿いに出ると
水の浦教会があります。
白亜のとぉ~っても綺麗な教会だよ。
昭和13年と今まで見てきた教会の中では
比較的新しい教会ですが鉄川組によって改築された
木造最大規模の教会です。
それでは教会巡りの最後になる
堂崎天主堂に向かってk162へ
ヘゴ自生地の北限地を通って
戸岐ノ首の入り江
そこから湾に沿って走ると
堂崎天主堂があるのですが
天主堂の手前のカフェ[BABY QOO]で
軽くデザート的な物を頂きましょう。
マングローブ科みたいな樹の垣根に囲まれた
ちょっとオシャレなカフェです。
立派な垣根の間の入り口から入ると
イモ虫みたいな丸い犬が出迎えてくれます。
ちょっと痩せなよ。
もともとテイクアウトがメインのカフェみたいですが
ちゃんとイートイン用のテラスもあります。
日陰と潮風が心地いいテラスで
フローズンコーヒーを頂きます。
今日のお昼はこれくらが丁度良い感じ。
食べ終わったらすぐ隣が堂崎天主堂でございます。
と、ここで五島の教会群初の有料だ。
ちょっと前の響だったら「タダじゃねーのかよっ」と
言ってたと思うけど
清くなった響はニコニコしながら気持ちよく
300円をお支払させて
いただきました。
五島列島で最初にできた天主堂で
施行はやっぱり鉄川与助さん。

現在はキリシタンの史料館として開放されているけど
陳列棚が並んでいて
教会らしい内部が見れないのがちょっと残念です。
(撮影禁止だし)
この堂崎天主堂で
響の教会巡りは完了です。
小さなエリアにこれだけ濃い内容の
教会群があるのは素晴らしい事です。
世界遺産登録はわたし個人の意見としては中立なのだが
静かなまま今の姿を保ってほしいと思う気持ちの方が大きいかな。
最後の天主堂を後にし
入り江の対岸にあるココへ
やっぱり判りやすいぜ、五島!
島が小さいので
見どころが密集してるので
ちょっと走れば違うスポットに行けるのが良いよね。
では五島に来て3本目のアコウの大木登場です。
[樫の浦のアコウ]
今まで見た3つのアコウの中で
このアコウが一番枝ぶりがデカく見えます。
文句の付けどころのない巨木だよ。
大瀬崎で消耗した体力をここで
充填させてもらいます。
見れば見るほど根っこにしか見えない幹だね。
それではまだ早い時間ですが
島を一周してしまったので
福江市街地へ戻ります。
民家が増えて市街地へ入るところで
神社を発見!
フフフ
普通の神社に見えるけど
奴を見つけたんだよ。
カッパをな
水神様で
このカッパは火事を消した火消し河童だってさ。
初の福江島でもしっかり1日1カッパのミッションを
クリアしたぜ。
スゲーだろっ!
河童を見た後はもうどこにも寄らずホテルに戻って
みんなが待ち焦がれてるサービスカットだ。
明るい時間なので貸切だぜ。
すっきりサッパリした後は
福江のグルメタイムだ。
今日はホテルのフロントマンおすすめの
やぐら寿しへお邪魔。
「らっしゃいっ」と言う寿司屋らしい挨拶を受けながら
カウンターに座って
食べ物を頼む前にやっぱりコレ
キンキンに冷えてる~~!
さぁ、飲むぞ!
喰うぞ!

こうして響の福江島最後の夜は
ふけて行くのでありました。
明日はもう帰る日なので
1日まるっとツーリングレポートと言うのは
これでおしまいですが
家に帰るまでがツーリングですので
明日もちょっとだけ御付き合いくださると嬉しいです。
では、おやすみなさい。
