感動の旅立ちはココから




ブォオオオーーー!

ブォオオオーーー!




ピンポンパンポ~ン♪


「長らくのご乗船お疲れ様でした

本船は間もなく青方港に入港します

船内にお忘れ物の無いようにお願いします。」




こうして私の乗る船は定刻の

5:40に中通島の青方港に到着しました。



普通のフェリーと違ってここが終点じゃないので

降り遅れて次の島に行っちゃう前に

さっさと準備して初の五島の土を踏みます。



1 五島に初上陸.JPG


まだ夜が明けとらんよ。


とりあえずどっちに行けば良いかわからないけど

青方の街の中心に向かって走ってみた。


2 青方の夜明け.JPG


走る事2分・・・



港から街はめちゃ近かった。




時間が早過ぎてまだ街は寝てるぞ。

3 まだ街は寝ています.JPG

朝ごはんが食べたいので

コンビニを探してると・・・



これって、


コレって・・・


1 カッパか?.JPG


カッパですか?



ヒビッキーも生物学術上かなり

無理なデザインですが

このカッパも生き物としてはかなり

相当無理がありそうだ。



五島はカッパ伝説の多い土地柄らしく

早くも1日1カッパをGETしてしまったゼ。


2 早くも1日1カッパ.JPG



で、コンビニなんだけど

ね~よ(汗)




聞いたことのないようなコンビニくらいはあるだろうと

思って探したけどね~んだよ。




仕方ないので街の店が開くまで時間潰しに

ちょっと走って来ます。




k170で矢堅崎を目指してると

さすが五島です。


さっそくこんなバス停がありました。

4 バス停.JPG



バス停の向かいの斜面に

冷水教会が建っています。


5 いきなり教会発見.JPG


ここは下から見上げただけですが

この教会は私が大好きな鉄川与助さんの設計の教会だよ。



これから幾つの教会と出会えるのか楽しみだ。




そして冷水教会のすぐ先にある矢堅崎

6 展望所に一人.JPG


誰もいない展望台からは

海からの目印になっている矢堅目のとんがり岩が

見えます。


7 島に来る船の目印になってるそうです.JPG


昔はここで敵の侵入を見張っていたらしい。




たしかに見張るには最高のロケーションだった。


8 朝の絶景.JPG


朝から絶景を見て感動する響ですが

朝ごはんを食べて無いので

今一つジドリに力が入んない。



青方の街に戻るとお弁当屋のほっともっとが

開いていたのでおにぎりが私の朝食です。


4 ホットモットのおにぎり.JPG


椅子もあるし指に付いた

ご飯粒はピンとはじいて海に入れると

なんか知らん小さな魚が食べるので

退屈しないで食べれます。




食べ終わって青方の街を抜けようとすると

洋館を発見!

3 青方子育て支援センター.JPG


青方子育て支援センターになってるけど

元は昭和3年に建てられた旧青方村役場らしい。




では朝食も食べたし本格的に回るとするかぁ。

5 水面が高くない?.JPG



ポコポコポコーーっと

島にBlue・bee号の音を響かせて

大曽教会に行ってみました。


9 港から望む教会.JPG


集落があると必ず教会がある五島ですが

その数ある教会でも独断と偏見で

見た目が好きな教会だけを巡ろうと思います。

(全部回ると1日じゃ無理なんだもん)




漁港の向かいに教会が見えたので

海沿いに沿って向かっていくと

今日はやたらと海面が高いです。

(港が低いのか?)

6 スーパームーンの大潮だからか?.JPG


スーパームーンで大潮だから?

(たしかその日は天草地方で高潮注意報が出てた)



漁港をグルっと回って

漁港から細い路地を上がっていく道を見つけたので

これで教会に行けるかな?


7 ちびっ子バイクの本領発揮.JPG


小さいバイクだとこんな道の時に

気楽で良いんだよな。


人んちに行き当たっても

持ち上げてUターンできるし。



でも廃墟ハンターの方向感覚は

この程度で迷うはずもなく大曽教会の真ん前へ

10 美し過ぎる教会.JPG


[大曽教会]

大正5年(1916年)に鉄川与助さんが建てました。



もう説明版を見なくても鉄川さんの作だって

判っちゃうわたし。


11 ステンドグラスも可愛い.JPG


信者たちが身を削った寄付金で

最高の物を作るという教会建築の第一人者としての

プライドと愛を感じずにはいられません。




と、こんな感じで今日はた~くさん教会を見て

腹黒を浄化させるよ。


8 メインの外周路はだいたいこんな道.JPG


R384を走って有川港の近くで迷子になってると

海童神社を見つけました。


12 焼酎にこんな銘柄があります.JPG



ここはナガスクジラのアゴの骨を使った鳥居がある

レアな神社なんだよ。



寄る予定じゃなかったけど

迷子中に見つけちゃった。


13 小さな神社.JPG


昔は捕鯨の基地だったんだろうね。



わたしも小さい時にかなりクジラのお世話になったので

敬意を表しておきましょう。

14 鯨に感謝の意をこめて.JPG


本殿は階段を上がらないといけないみたいなので

このクジラの骨を見るだけに

しておいてあげましょう。



怖そうな猫もいるし・・・


15 ボス猫登場.jpg



この有川で国道は終点になるので

ここから先はk62へ

9 思ったより人口は多そう.JPG


県道になってもずっとこんな快適な道なんだよ。


道がすげ~ぞ、五島!





その途中の野首鼻からの眺め ↓

16 やっぱり島は海が綺麗.JPG


ちょっと霞んでるけど

海が綺麗だよ。



海がすげ~ぞ、五島!




野首鼻からさらに東へ行くと

頭ヶ島に渡り島の行き止まりまで行くと

上五島空港でした。


10 空港です.JPG


廃墟?と思ったけど休港中らしく

ガラ~ンとしてるよ。




ちょっと街から離れすぎてるので

便利が悪そうだもんね。




空港がショボイぞ、五島!





そして頭ヶ島の目的地に到着。


17 飲めそうなくらい綺麗だぞ.JPG



海が綺麗過ぎて頭がクラクラします。



その海を静かに見つめる石造りの教会

18 鉄川さぁ~ん!.JPG

[頭ヶ島教会]


世界遺産登録のリストにも入っている石造りの教会で

大正8年(1917年)で建てられ

設計はもちろん鉄川与助氏によるもの。



教会で浄化されどんどん腹黒響から

良い人響に変身中。


最後は歩く好感度と呼ばれる人物を目指すのだ。



んじゃ先へ・・・

11 眺め最高.JPG


頭ヶ島大橋を渡ると

交差点で「龍馬ゆかりの地」と言う

案内を見つけたので行って見ます。


19 なんのゆかりが?.JPG


五島に龍馬?




坂本龍馬は大好きなので

色々と本なども読んで知ってるつもりでしたが

五島にどんなゆかりがあるんだろう?



五島の沖を見つめる龍馬

20 ワイルウェルフ号が沈んだ方を向いています.JPG



亀山社中時代にグラバー商会から購入した

ワイル・ウェル号がこの五島沖で

池内蔵田を含む12名と共に沈没してしまって

後に龍馬はこの地に鎮魂のため立ち寄ったらしい。



上五島の沖だったんだね。


知らなかっぱ。





わたしも龍馬さんと一緒に鎮魂の意を込めて・・・


21 とりあえず浮いとこ.JPG


五島の歴史は深かった。




では、そろそろお腹が空いたので

五島名物を食べましょう。



再び有川まで戻って

判りやすい看板を目指します。

22 メインストリート.JPG


ほら・・・



わかりやすいでしょ?

23 かなりリアルなうどん.JPG



五島うどんを食べたいので

竹酔亭にお邪魔しました。


12 探す前に見つけてしまった.JPG



ちょっと暑かったので

ザルでいただきます。


13 コシとツルっと感が五島うどんの特徴.JPG


そうめんと同じような手延べで

つるつるしてて歯切れの良い腰が

めっちゃ美味しいよ。


汁の出汁がアゴ出汁みたいで

ちょっと甘くて独特です。



ウマいぞ、五島!




食べ終わった後は

この竹酔亭からすぐのところにある

鯛之浦教会にも行ってみたよ。

24 木造ですよ.JPG


朝の冷水教会が木造で

大曽教会が赤煉瓦。

さっき行った頭ヶ島教会が石造りで

この教会は木造と赤煉瓦の組み合わせです。



幾つも教会を巡っていても

飽きさせない五島の教会群でございます。


25 木道と赤レンガの融合.JPG


何度も建て替えを経たのち

昭和54年に長崎で被爆した浦上天主堂の

被爆煉瓦を鐘楼に使用して建てられた教会です。


26 カトリックじゃないような雰囲気も感じる.JPG


鉄川さんじゃないので

今までとちょっと雰囲気が違うでしょ?



ミッション系の学校に見える。


27 響流のお祈り.JPG


回りに建物があって

あまり眺めれる場所が無かったので

ここから拝んでおきましょう。




そして再び朝コンビニを探してウロウロした青方へ



島が小さいのでどうしても同じ場所を通っちゃうんだよ。




でも朝見たカッパの所の

かんころ餅が食べたかったので

ちょうどよかっぱ。


14 餡子入りのかんころ餅.JPG


ネッチリモッチリで甘くておいしい!


お土産用のかんころ餅は中身が入ってないソリッドな餅ですが

個人で作って売ってるこのかんころ餅は

中に餡子が入っていました。


食感や味は干し芋に似てるかな?





さんざんウロウロした青方とは

ここでお別れ。




これから中通島を一気に南下して

島の下へ行きます。


15 南下します.JPG



大移動はとっても快適なR384で



ちなみに中通島の国道はこのR384だけ。




わかりやすいぞ、五島!


28 若松地区.JPG


その途中

廃校になった学校を見つけたので

一休みしましょう。


29 小学校跡です.JPG


ちょっと眠気がくる食後の昼下がりですので

運動場で軽く運動を


30 響流は浮きながらラジオ体操をします.JPG


響流なのでもちろん浮きながら・・・



子供がいなくなった

校庭の時計は5時11分を指したまま。

31 止まった時間.JPG



平屋の長ヒョロイ校舎の入り口は

なんだかやたらと南国チックでございます。


32 やけに南国を感じる玄関.JPG


統廃合により平成10年で廃校になったみたいだけど

目の前が真っ青な海と言う

絶景な学校なのでした。


33 廃墟ハンターに浸る時間.JPG



上荒川小学を出た後は

国道からちょっとだけそれて福見教会へ


34 海沿いのとっても静かな教会です.JPG



海沿いの静か~な教会でした。



35 誰もいません.JPG



この福見教会で本日の教会は

全部消化です。



ほんと素晴らしい教会群でした。



福見教会から走る事数分で

福江島までの船が出る奈良尾港です。



でもフェリーの時間に余裕があるので

奈良尾周辺を観光するよ。

16 海に飛び出した道.JPG


フェリーターミナルからちょっと走ると

奈良尾の市街地です。


17 奈良尾の町です.JPG



その住宅街の中にわたしの大好きなアコウの樹が

あるんだよ。


36 樹が枯れたら困る通り.JPG



国内で見れる好きな樹木ベスト5に入る

樹でございます。

(他にはカツラ・白樺・ガジュマル等が入っております)




アコウの凄いところは

なんたってこのグネグネ感でしょう。

37 すごいじょ~.JPG


一本でジャングルみたいな木です。



下だってくぐれちゃうぞ。


38 下をくぐれるほどの大木です.JPG


でっかいよ~!




時計を見るとまだまだ時間に余裕があるので

米山にも登っちゃうぞ。

39 奈良尾の町並み.JPG


海沿いの比較的なだらかな道ばかりを走って来たけど

本日初の山道です。


18 山道でも綺麗に整備されています.JPG



グイグイ~~っと登って行くと

頂上付近の駐車場で行き止まり。


40 頂上のP.JPG


ここから先は

歩けって事か?


41 明日はこんなの楽勝ってとこ歩くから.JPG


イヤ~ン



階段ばかりじゃないか。

(明日はもっとヘロヘロになるところに行く事になるのに)




やっと残暑と呼べるような陽気の中

汗をかきながら展望台へ


42 想像以上に立派な展望台.JPG



マイナーな香りがしていたけど

予想外に立派な展望台でした。





眺めは・・・



43 けっこう複雑だったんだね.JPG


ヒャッポーーー!




対岸は若松島ですが

とっても複雑な地形です。




奈良尾港の方を見ると

上りのフェリーが入港するところでした。


44 上りの便が入ってくる.JPG


ずっと眺めていたい風景だったけど

下りのフェリーの時間が近づいたので

フェリーターミナルへ移動。



チケットを買ってオブジェでジドリ


45 波乗り響.JPG


マグロだな。




では船が入港したので中通島とはこれでお別れです。

46 見た目通り暑い.JPG


またいつか上陸する日まで

さようなら~~~!!



19 福江島に移動します.JPG



島民の足のようなフェリーは

手際よくさっさとバイクを固定されて

手荷物を分ける暇もなく客室へ誘導されました。



47 島の人には無くてはならない足.JPG


1時間半程度の短い船旅です。


チケット代は原付2種を積んで2390円





昼寝をしてるともう福江港って感じ。




入港のアナウンスで起きて

下船準備をして福江島に初上陸ぅ~~![グッド(上向き矢印)]



20 日没までひとっ走り.JPG



福江港の近くのホテルを取っていたので

場所だけ確認して走り足らないので

明日のツーリングの下見ついでに日没まで

走れるところまで走って見ましょう。



48 荒々しい海岸.JPG



とりあえず島の大きさを知るため

島を横断して大瀬崎へ



荒々しい断崖が続く先に

大瀬崎灯台がありました。



49 大瀬埼のサンセット.JPG



明日も来るけど

大瀬崎のサンセットが見れてよかっぱ。


50 今日のツーリングはここまで.JPG



大瀬崎沖に沈もうとする夕日を見ながら

ホテルにチェックインの電話を入れる。


「今、大瀬崎ですのでこれからホテルに向かいます

何分くらいかかりますか?」(響)


「ご連絡ありがとうございます。

大瀬崎からだと1時間弱くらいだと思います

お部屋の方は用意してございますので

お気をつけていらしてください。」(ホテルマン)




だって。


21 きっと明日も通るであろう道.JPG



適当に走っていても福江市街地までの道路案内が出るので

迷う事なくホテルに到着。



35分くらいしかかからんかったケロ

(島の人はゆっくりなんだよ)


22 ビジホよりランクが上です.JPG



今回お世話になるのは

福江市街地にあるちょっとお高いカンパーナホテル




安いビジホで良いんだけど

公共工事か何かでどこもいっぱいだったんだよ。


23 一泊8千円.JPG



1泊素泊まりで8000円だけど

部屋が広い和室なのでかなりゆったりできます。



24 これが福江の繁華街.JPG



ではお決まりパターンみたいな料理の

ホテルの食事はとらない旅スタイルなので

地元の人に人気の居酒屋を聞いてテクテクと

レトロな感じの商店街を歩きます。




教えてもらった路地へ入っていくとありました。


25 宿のお勧めの店.JPG

居酒屋「誠心」



まずはコレから ↓

26 旅先のビールって格別です.JPG



五島らしくマグロとキビナゴの刺身もいただきます。


27 魚の美味さは間違いない.JPG



本当はハコフグが名物なので

頼みたかったけど今日は数が少なくて

もう切れちゃってた。

(一品で2800円もするので切れてて良かったかも)



あ、五島牛もお願いします。


28 五島牛も食っちゃうぞ.JPG


後は適当におつまみ料理を追加して食べて

2杯目のビールを飲み干したところで今日はここまで。





明日もまだ見ぬ五島が私を待っているので

おやすみなさぁ~い。


51 祈りの時間.jpg




明日も清められた綺麗な響が走ります。



[つづく]