ブォオオオーーー!
ブォオオオーーー!
ピンポンパンポ~ン♪
「長らくのご乗船お疲れ様でした
本船は間もなく青方港に入港します
船内にお忘れ物の無いようにお願いします。」
こうして私の乗る船は定刻の
5:40に中通島の青方港に到着しました。
普通のフェリーと違ってここが終点じゃないので
降り遅れて次の島に行っちゃう前に
さっさと準備して初の五島の土を踏みます。
まだ夜が明けとらんよ。
とりあえずどっちに行けば良いかわからないけど
青方の街の中心に向かって走ってみた。
走る事2分・・・
港から街はめちゃ近かった。
時間が早過ぎてまだ街は寝てるぞ。
朝ごはんが食べたいので
コンビニを探してると・・・
これって、
コレって・・・
カッパですか?
ヒビッキーも生物学術上かなり
無理なデザインですが
このカッパも生き物としてはかなり
相当無理がありそうだ。
五島はカッパ伝説の多い土地柄らしく
早くも1日1カッパをGETしてしまったゼ。
で、コンビニなんだけど
ね~よ(汗)
聞いたことのないようなコンビニくらいはあるだろうと
思って探したけどね~んだよ。
仕方ないので街の店が開くまで時間潰しに
ちょっと走って来ます。
k170で矢堅崎を目指してると
さすが五島です。
さっそくこんなバス停がありました。
バス停の向かいの斜面に
冷水教会が建っています。
ここは下から見上げただけですが
この教会は私が大好きな鉄川与助さんの設計の教会だよ。
これから幾つの教会と出会えるのか楽しみだ。
そして冷水教会のすぐ先にある矢堅崎
誰もいない展望台からは
海からの目印になっている矢堅目のとんがり岩が
見えます。
昔はここで敵の侵入を見張っていたらしい。
たしかに見張るには最高のロケーションだった。
朝から絶景を見て感動する響ですが
朝ごはんを食べて無いので
今一つジドリに力が入んない。
青方の街に戻るとお弁当屋のほっともっとが
開いていたのでおにぎりが私の朝食です。
椅子もあるし指に付いた
ご飯粒はピンとはじいて海に入れると
なんか知らん小さな魚が食べるので
退屈しないで食べれます。
食べ終わって青方の街を抜けようとすると
洋館を発見!
青方子育て支援センターになってるけど
元は昭和3年に建てられた旧青方村役場らしい。
では朝食も食べたし本格的に回るとするかぁ。
ポコポコポコーーっと
島にBlue・bee号の音を響かせて
大曽教会に行ってみました。
集落があると必ず教会がある五島ですが
その数ある教会でも独断と偏見で
見た目が好きな教会だけを巡ろうと思います。
(全部回ると1日じゃ無理なんだもん)
漁港の向かいに教会が見えたので
海沿いに沿って向かっていくと
今日はやたらと海面が高いです。
(港が低いのか?)
スーパームーンで大潮だから?
(たしかその日は天草地方で高潮注意報が出てた)
漁港をグルっと回って
漁港から細い路地を上がっていく道を見つけたので
これで教会に行けるかな?
小さいバイクだとこんな道の時に
気楽で良いんだよな。
人んちに行き当たっても
持ち上げてUターンできるし。
でも廃墟ハンターの方向感覚は
この程度で迷うはずもなく大曽教会の真ん前へ
[大曽教会]
大正5年(1916年)に鉄川与助さんが建てました。
もう説明版を見なくても鉄川さんの作だって
判っちゃうわたし。
信者たちが身を削った寄付金で
最高の物を作るという教会建築の第一人者としての
プライドと愛を感じずにはいられません。
と、こんな感じで今日はた~くさん教会を見て
腹黒を浄化させるよ。
R384を走って有川港の近くで迷子になってると
海童神社を見つけました。
ここはナガスクジラのアゴの骨を使った鳥居がある
レアな神社なんだよ。
寄る予定じゃなかったけど
迷子中に見つけちゃった。
昔は捕鯨の基地だったんだろうね。
わたしも小さい時にかなりクジラのお世話になったので
敬意を表しておきましょう。
本殿は階段を上がらないといけないみたいなので
このクジラの骨を見るだけに
しておいてあげましょう。
怖そうな猫もいるし・・・

この有川で国道は終点になるので
ここから先はk62へ
県道になってもずっとこんな快適な道なんだよ。
道がすげ~ぞ、五島!
その途中の野首鼻からの眺め ↓
ちょっと霞んでるけど
海が綺麗だよ。
海がすげ~ぞ、五島!
野首鼻からさらに東へ行くと
頭ヶ島に渡り島の行き止まりまで行くと
上五島空港でした。
廃墟?と思ったけど休港中らしく
ガラ~ンとしてるよ。
ちょっと街から離れすぎてるので
便利が悪そうだもんね。
空港がショボイぞ、五島!
そして頭ヶ島の目的地に到着。
海が綺麗過ぎて頭がクラクラします。
その海を静かに見つめる石造りの教会
[頭ヶ島教会]
世界遺産登録のリストにも入っている石造りの教会で
大正8年(1917年)で建てられ
設計はもちろん鉄川与助氏によるもの。
教会で浄化されどんどん腹黒響から
良い人響に変身中。
最後は歩く好感度と呼ばれる人物を目指すのだ。
んじゃ先へ・・・
頭ヶ島大橋を渡ると
交差点で「龍馬ゆかりの地」と言う
案内を見つけたので行って見ます。
五島に龍馬?
坂本龍馬は大好きなので
色々と本なども読んで知ってるつもりでしたが
五島にどんなゆかりがあるんだろう?
五島の沖を見つめる龍馬
亀山社中時代にグラバー商会から購入した
ワイル・ウェル号がこの五島沖で
池内蔵田を含む12名と共に沈没してしまって
後に龍馬はこの地に鎮魂のため立ち寄ったらしい。
上五島の沖だったんだね。
知らなかっぱ。
わたしも龍馬さんと一緒に鎮魂の意を込めて・・・
五島の歴史は深かった。
では、そろそろお腹が空いたので
五島名物を食べましょう。
再び有川まで戻って
判りやすい看板を目指します。
ほら・・・
わかりやすいでしょ?
五島うどんを食べたいので
竹酔亭にお邪魔しました。
ちょっと暑かったので
ザルでいただきます。
そうめんと同じような手延べで
つるつるしてて歯切れの良い腰が
めっちゃ美味しいよ。
汁の出汁がアゴ出汁みたいで
ちょっと甘くて独特です。
ウマいぞ、五島!
食べ終わった後は
この竹酔亭からすぐのところにある
鯛之浦教会にも行ってみたよ。
朝の冷水教会が木造で
大曽教会が赤煉瓦。
さっき行った頭ヶ島教会が石造りで
この教会は木造と赤煉瓦の組み合わせです。
幾つも教会を巡っていても
飽きさせない五島の教会群でございます。
何度も建て替えを経たのち
昭和54年に長崎で被爆した浦上天主堂の
被爆煉瓦を鐘楼に使用して建てられた教会です。
鉄川さんじゃないので
今までとちょっと雰囲気が違うでしょ?
ミッション系の学校に見える。
回りに建物があって
あまり眺めれる場所が無かったので
ここから拝んでおきましょう。
そして再び朝コンビニを探してウロウロした青方へ
島が小さいのでどうしても同じ場所を通っちゃうんだよ。
でも朝見たカッパの所の
かんころ餅が食べたかったので
ちょうどよかっぱ。
ネッチリモッチリで甘くておいしい!
お土産用のかんころ餅は中身が入ってないソリッドな餅ですが
個人で作って売ってるこのかんころ餅は
中に餡子が入っていました。
食感や味は干し芋に似てるかな?
さんざんウロウロした青方とは
ここでお別れ。
これから中通島を一気に南下して
島の下へ行きます。
大移動はとっても快適なR384で
ちなみに中通島の国道はこのR384だけ。
わかりやすいぞ、五島!
その途中
廃校になった学校を見つけたので
一休みしましょう。
ちょっと眠気がくる食後の昼下がりですので
運動場で軽く運動を
響流なのでもちろん浮きながら・・・
子供がいなくなった
校庭の時計は5時11分を指したまま。
平屋の長ヒョロイ校舎の入り口は
なんだかやたらと南国チックでございます。
統廃合により平成10年で廃校になったみたいだけど
目の前が真っ青な海と言う
絶景な学校なのでした。
上荒川小学を出た後は
国道からちょっとだけそれて福見教会へ
海沿いの静か~な教会でした。
この福見教会で本日の教会は
全部消化です。
ほんと素晴らしい教会群でした。
福見教会から走る事数分で
福江島までの船が出る奈良尾港です。
でもフェリーの時間に余裕があるので
奈良尾周辺を観光するよ。
フェリーターミナルからちょっと走ると
奈良尾の市街地です。
その住宅街の中にわたしの大好きなアコウの樹が
あるんだよ。
国内で見れる好きな樹木ベスト5に入る
樹でございます。
(他にはカツラ・白樺・ガジュマル等が入っております)
アコウの凄いところは
なんたってこのグネグネ感でしょう。
一本でジャングルみたいな木です。
下だってくぐれちゃうぞ。
でっかいよ~!
時計を見るとまだまだ時間に余裕があるので
米山にも登っちゃうぞ。
海沿いの比較的なだらかな道ばかりを走って来たけど
本日初の山道です。
グイグイ~~っと登って行くと
頂上付近の駐車場で行き止まり。
ここから先は
歩けって事か?
イヤ~ン
階段ばかりじゃないか。
(明日はもっとヘロヘロになるところに行く事になるのに)
やっと残暑と呼べるような陽気の中
汗をかきながら展望台へ
マイナーな香りがしていたけど
予想外に立派な展望台でした。
眺めは・・・
ヒャッポーーー!
対岸は若松島ですが
とっても複雑な地形です。
奈良尾港の方を見ると
上りのフェリーが入港するところでした。
ずっと眺めていたい風景だったけど
下りのフェリーの時間が近づいたので
フェリーターミナルへ移動。
チケットを買ってオブジェでジドリ
マグロだな。
では船が入港したので中通島とはこれでお別れです。
またいつか上陸する日まで
さようなら~~~!!
島民の足のようなフェリーは
手際よくさっさとバイクを固定されて
手荷物を分ける暇もなく客室へ誘導されました。
1時間半程度の短い船旅です。
チケット代は原付2種を積んで2390円
昼寝をしてるともう福江港って感じ。
入港のアナウンスで起きて
下船準備をして福江島に初上陸ぅ~~!
![[グッド(上向き矢印)]](https://blog.seesaa.jp/images_e/145.gif)
福江港の近くのホテルを取っていたので
場所だけ確認して走り足らないので
明日のツーリングの下見ついでに日没まで
走れるところまで走って見ましょう。
とりあえず島の大きさを知るため
島を横断して大瀬崎へ
荒々しい断崖が続く先に
大瀬崎灯台がありました。
明日も来るけど
大瀬崎のサンセットが見れてよかっぱ。
大瀬崎沖に沈もうとする夕日を見ながら
ホテルにチェックインの電話を入れる。
「今、大瀬崎ですのでこれからホテルに向かいます
何分くらいかかりますか?」(響)
「ご連絡ありがとうございます。
大瀬崎からだと1時間弱くらいだと思います
お部屋の方は用意してございますので
お気をつけていらしてください。」(ホテルマン)
だって。
適当に走っていても福江市街地までの道路案内が出るので
迷う事なくホテルに到着。
35分くらいしかかからんかったケロ
(島の人はゆっくりなんだよ)
今回お世話になるのは
福江市街地にあるちょっとお高いカンパーナホテル
安いビジホで良いんだけど
公共工事か何かでどこもいっぱいだったんだよ。
1泊素泊まりで8000円だけど
部屋が広い和室なのでかなりゆったりできます。
ではお決まりパターンみたいな料理の
ホテルの食事はとらない旅スタイルなので
地元の人に人気の居酒屋を聞いてテクテクと
レトロな感じの商店街を歩きます。
教えてもらった路地へ入っていくとありました。
居酒屋「誠心」
まずはコレから ↓
五島らしくマグロとキビナゴの刺身もいただきます。
本当はハコフグが名物なので
頼みたかったけど今日は数が少なくて
もう切れちゃってた。
(一品で2800円もするので切れてて良かったかも)
あ、五島牛もお願いします。
後は適当におつまみ料理を追加して食べて
2杯目のビールを飲み干したところで今日はここまで。
明日もまだ見ぬ五島が私を待っているので
おやすみなさぁ~い。

明日も清められた綺麗な響が走ります。
[つづく]