さぁ、お出かけしますよ。
ジャケットを着て
ブーツを履いて出る準備をするのですが
なんとも10時を過ぎてからの遅いスタートなのでした。
少し前は夜明け前にツーリングしていたのに
朝がちょっとでも寒くなると
こんなズボラなツーリングになっちゃうんだよねぇ。
で、行き先は
阿蘇にライダーには有名な
俵山と言う綺麗な草原の場所があるけど
今回目指すのは名前が似てて間違われやすい
マイナーな「島」の方です。
合馬(おうま)峠を越えて
小倉南区を抜けて九州の端っこを目指します。
カニ・カキロードと名前が付けられてる道で門司港まで行って
そこから海底トンネルに入るよ。
20円です。
そうなのです
俵島って山口県の向津具半島の油谷島にあるのですが
私の今日の相棒はまたちびっ子バイクのBlue・bee号なのだ。
ちなみに目的地の地図はコレ ↓
阿蘇まで行けるんだから
山口方面も結構先の方まで行けるんじゃない?と言う
根拠の無い自信の元
原付バイクで本州をつっ走ります。
車の多い下関市街地をちびっ子バイクの特権を活かして
スルスル~と抜け出てk34
ハイペースをキープしたまま
k35に入って名物の巨木に挨拶していきます。
天気が良い日だったので
朝は冷え込みが強かったけど
ちょうどポカポカして気持ちがいい場所でした。
巨木の前にあるベンチがいい感じで暖かだったので
ねっ転んで休憩して大楠を出た後は
小串に抜ける細い道を行こうかと思ったら
通行止じゃった(汗)
仕方無いのでいつものk262で大河内温泉へ向かう
道を走ってたのだけど
せっかくちびっ子バイクなので
細い道を見つけて入って見た。
(小野小町の墓の手前を左折です)
なるほど~~
何時も見て走る風力発電の風車群の
中を走る道だったみたい。
道も思ったより狭くならないまま
快適なルートだったよ。
峠からは日本海が見えます。
その日本海に向かって走ると
道はやがてR191に突き当たるので
そこからしばらく国道を使います。
海が綺麗な定番の道を走って
これまた定番の場所へ
メジャーな場所だけどBlue・bee号では
初の場所だよ~!
「角島大橋」
今日も綺麗な角島ブルーな日でした。
最近はゲストライダーの案内とかじゃないと
寄らない場所だったけど
せっかくBlue・bee号で初めて来たので
ジドリしちゃうよ。
海を眺めるライダーって感じのポーズで良いですか?
と、ジドリをしたのはいいのだけど
ちびっ子バイクの欠点か?
いまいちかっこよくジドリが出来ないんだよね。
(どうしてもオモチャに跨ってるように見えちゃう)
角島には用は無いので
渡らないけど綺麗な秋晴れの角島だったので
その先からも眺めてみた。
ここからの方が夏みかんカラーのガードレールもあるので
山口県らしい眺めです。
さらにその先で
ちびっ子バイクに乗ったまま
ビーチへ
CBじゃ絶対入れない場所だよ。
しかも軽いので
サイドスタンドが埋まらないのが良い。
海があまりにも綺麗だったので
遊んじゃいます。
漂着物が無いのでビーチコーミングが出来ない代わりに
カッパを書いてきてやったぜ。
誰も居ない真っ青な海を
貸し切る至福のひと時でした。
んじゃ先へ行くよ
元のR191に出るまでも
裏道をチョイスしながら走ります。
阿川までショートカットして
油谷湾の横を走ります。
あ、そうだ
そろそろお昼ごはんを食べないと
もうお昼を過ぎちゃってるぞ。
適当に道沿いの食堂で食べてもいいけど
ホテル楊貴楼の別館で食べて見ることにしよう。
ホテルの別館なので気楽な気持ちで案内板に沿って
向かうけど思ったよりスゲー林道へ案内されたよ。
細い道をしばらく走って
「これって道間違って無いよなぁ?」って不安になるような
森を抜けるとすこし明るい林道になったけど
あまりに山奥へ入るので
道に猿の群れがおったぞ。
しかもちびっ子をバイクを馬鹿にしてるのか
道から避けてくれない図々しい猿達・・・
山口県の海の近くで猿を見るのは初めてかも
林道を走る事3kmちょい
やっと楊貴館の「ととろの里」に到着
(何でこんな山奥に造った?)
奥に駐車場があるみたいだけど
手前に停めて庭からお邪魔いたします。
湿原じゃないけど
なかなか趣のある庭だよ。
木道を歩いてお店に入り
鴨ねぎソバを頂きます。
ソバを頂くには一番良くない時期なので
香りはイマひとつだったけど
歯ごたえもわたくし好みな感じで美味しく頂けました。
半分ほどそのまま食べて
残りはこの生わさびをソバに直接付けて
食べるとまた違った爽やかな風味とともに食べれます。
ソバだけだとちょっと物足らないので
黒イナリも頂いちゃう
これを食べて腹黒をキープいたします。
食べ終わった後は来た道を戻るけど
猿の群れは後から来た車を見て逃げたのか
どっかに行っちゃってたよ。
折り返しは国道まで戻らずに途中にある
みのりロード経由で俵島がある向津具半島へ入ります。
北浦広域農道から
海沿いのk357で油谷島へ
この道大好き!
油谷島といっても半島にくっ付いてる島で
その島の付け根の大浦の町を通過
(どうやらこの付近でみんみんさんとすれ違ったらしい)
狭い漁村の道を抜けて
油谷島を一周できる道へ
道は細いけど
対向車なんて来ないほどマイナーな道なので
景色を楽しみながら島の西側まで来ると
本日の目的地である俵島が見えて来る。
カワセミ号では数度来たことがあるけど
久しぶりの俵島だ
遠くにさっき見た角島大橋が見えるよ。
ま、ここから見る俵島自体はなんて事の無い島なんだけど
今日はこの島に渡ってみようと思います。
ほら、
干潮時には道が出来て渡れるんだよ。
しかしどっから下に降りれるんだろう?
島が見える道を行ったり来たりして
探したけどこの道かぁ?
間違いなくこの道だな・・・
って、コレ
道じゃねぇ~けどな。
でもBlue・bee号なら大丈夫!
道なんてあれば便利程度にしか考えてない
バイクなのだ。
これこそ今日、ちびっ子バイクで来た
ことを最大限に有効活用できる場所じゃないだろうか。
目的の島にこんなに近付けました。
しかし流石にここからは
海岸を歩くしかなさそうです。
釣り人や海草を採る人が降りるみたいな
道があったので簡単に
海岸に出れたのはいいのだけど
この海岸ってめちゃ歩きにくいぞ
尾道の猫石の大きさの石がゴロゴロしてて
歩くとゴロゴロと音を立てて足場が崩れます。
歩きにくいったらありゃしねぇ
ズリズリ・ゴロゴロさせながら
目前に迫った島を目指す
島の付け根まで来ると
上から見えていた陸はこんな感じでコンクリートの塊が
並べられてました。 ↓
コンクリートの橋をピョンピョンと渡りながら
今来た方を見るとこの周辺の海もとっても綺麗です。
では、いよいよ
俵島に上陸です。
島は柱状節理で天然記念物に
指定されてる場所でもありました。
かなり立派な柱状節理だよ。
とりあえず上陸記念のジドリを・・・
気になっていた灯台も近くに見える
しかし灯台までの道が草ボウボウで突破する気も
起こらないレベルだったので
あきらめて戻ります。
あ、俵島もいいけど
俵島と対になってる岬もめっちゃ綺麗だ
なぜか本土側に俵島の碑が
建ってるよ。
斜めになってるのは
カメラじゃなくて石碑の方ね
岬の絶壁も綺麗だったので
ここでも儀式をしてきます。
よ~く探せば猛禽類の巣とか
ありそうだよ。
じゃ、戻ろうか
ズリズリ・ゴロゴロさせながらな
恐ろしく体力を消耗する海岸に苦戦しながら
バイクの所まで戻りました。
普通だったら上の道まで更に
歩いて上がらないといけないので
やっぱりちびっ子バイクで来て正解だ。
油谷島の外周路に戻って
大浦の海岸
向津具半島の周辺の風景で
わたくしが一番好きな場所
油谷島から出て同じ半島内にあって
何度も前を通るも案内板を無視して寄らなかった
二尊寺へ
油谷周辺の観光で検索すると必ず
出てくる観光スポットの楊貴妃の里だよ。
楊貴妃が本当にこの地に上陸したのか
諸説あるようだけど
一応楊貴妃のお墓なるものがあります。
8世紀の始め頃、絶世の美女であり
唐の皇帝であった
玄宗皇帝を惑わせた傾国の女と言われた楊貴妃ですが
民衆の暴動で殺されたと言う説と
実はこの日本に逃れこの油谷の地で亡くなったという
説があります。
案内板に沿っていくと
どうもここれが楊貴妃のお墓らしい ↓
中央の石塔以外は
後に信者が建てたものらしいけど
たしかにこのお墓だけは他のものと年代が違います。
8世紀なんて遠い昔の事だけに
楊貴妃がここにいたかどうかはわかんないけど
ロマンがあっていいじゃない。
奉られている二尊寺の前は
中国風をイメージして造られた公園になっていて
東屋でニャンコがゴロンとしていました。
平和な時間が流れています。
では向津具半島でもう一ヶ所
出来れば半島の北端にある
川尻岬の灯台に行こうと思って
行って見ました。
夕方なので誰もいない岬を
歩いてみます。
岬の先端はまだずっと先ですが
途中にこんなモニュメントがある
本州の西北端です。
なんとも中途半端な先っちょですが
景色は最高。
この岬の突端の高い場所に
灯台があるのですが・・・
あるのですが・・・
時間切れ&体力切れ
(言い訳比率「時間切れ:体力切れ」=「2:8」)
頭は帰りは遅くなってもいいので
先端まで歩けと言ってるのですが
体が拒否いたします。
そんな葛藤をしながら
ボーーと海を眺めるのが良い
では、休憩もたっぷりと取ったので
一気に帰るとするかぁ。
Blue・bee号の底力を見せろっ!
と、言う訳で
ノンストップ&ハイペースで
広域農道を使い日が高いうちに
下関市の菊川まで戻って参りました。
来る時に使ったk34で下関の市街地へ入り
帰宅ラッシュをスルスル~とすり抜けて
火の山に登るよ。
火の山からの夕景
海峡の対岸はもう我が町北九州
太陽は我が名である
響灘に沈もうとしております。
久しぶりに海に沈む
夕日を見ました。
何時も思うけど
沈みだすと太陽の動きって速いよね。
(正しくは地球の自転ですケロ)
アッと言う間に
海の向こうに沈んじゃった。
街に明かりがポツポツと
増えていきます。
夕日が沈んだ後の
この時間の空が好き。
赤く染まった空に
深い群青色が加わり
マジックアワーへと移行します。
さぁ、戻ろうか?
現実に戻ると
まだ家まで遠いのだよ。
20円払ってフグのお腹の中を通って
街明かりの中を帰って来ました。
流石に最後の峠の上は寒かったぞ。
「小さなバイクでも遊びは大きく」
これからもそんな遊びを探しに走り続けたいと思います。
ぶらり
2013年10月21日 23:50
マジックアワーな夜空がイイっ♪
しかし、響さんでも灯台を諦める事があるんですねえw
め・ず・ら・し・い・(o¬ω¬o)