さぁ、走ろう!

ヒビッキーはバイク乗り.JPG



わが街福岡では連日猛暑記録が続いていて

もう太陽を見飽きた感じだけど

バイクでお出かけします。



その暑さから逃げるべく

避暑で信州を狙ってるのだけど

いまいち現地の天気が安定しないようなので

九州内の日帰りロングツーリングでも行っちゃおうとおもいます。




しかしこんな暑い時にバイクに乗ろうと思ったら

やっぱり朝だよね?





早起き最高!




って、ことで響にしては珍しく早起きしたのは

いいのだけど・・・



1 新聞屋と競争しました.JPG


真っ暗だったゼ



ちょうど良いということを知らない

響は思いっきり早起きしすぎたみたいです。




いや、朝が早いのは別のいいのだけど

何がいけないかと言うと

バイパスから先の山中へ向かうと鹿が飛び出るんだよ。


1 小石原.JPG



鹿だけならいいけど他の夜行性動物も道路に

出てたりしてめっちゃ神経を使います。



やっぱり小石原の峠で

鹿の群れがいてフルブレーキ!

(北海道の夕張付近を夕暮れ時に鹿にビビリながら走ったときを思い出す)



日田を過ぎてファームロードに入る頃に

やっと明るくなって走りやすくなったよ。


2 ファームロード.JPG



今日はカワセミ号で

宮崎県の椎葉村周辺をウロウロして

みようと思うので

このファームロードを使って阿蘇経由で南下中



3 朝日です.JPG


朝霧と朝日でピンク色に染まった山間の道を

駆け抜けます。




そのまま阿蘇を素通りして椎葉まで行こうと

思ったけど時間も早いので

マゼノミステリーロードでミルクロードを目指してみた。

4 マゼノです.JPG




そしてすっかり有名になりすぎた

天空の道へ・・・


2 朝日をあびます.JPG



え~っと、

なんも見えんのやけど・・・(汗)




こんなに朝が早いのに

2台のバイクと三脚を担いだカメラマンが4人ほどいたけど

完全にホワイトアウトです。



なにも見えないならと天空の道を下って見ると

下った方が霧が晴れてるぞ。

3 きのこ岩.JPG



雲海の季節じゃないので

くっきりした雲海は出てないけど

なんとなく幻想的な風景に包まれております。


4 なかなか幽玄な眺めじゃ.JPG



空気もしっとりヒンヤリで

インナーを着て出てて良かったよ。


5 しっとりとした空気に包まれています.JPG



もすこし下ってUターンしたけど

ほんと下の方が晴れています。



5 下ったほうが晴れてるよ.JPG



ちょうど外輪山の霧が阿蘇の

カルデラに向かって落ちてるような

風景でした。


6 雲海の逆パターン.JPG


阿蘇には用は無いので

天空の道を戻って再びミルクロードで

波野方面を目指す。





が、しかし・・・・



6 ミルクロードはミルク色.JPG



ミルクロードは後ろも前もミルク色で先が見えない




安全速度でしばらく耐えていると

大観峰くらいから

やっと霧が薄くなってくれたよ。

7 歩いたら草負けします.JPG




うん、これくらいがちょうどいい。



7 なかなかステキな風景じゃまいか.JPG


早起きが苦手なので

滅多に見れない朝らしい風景の中を走って

産山へ


8 産山.JPG



産山から波野の広域農道で高千穂方面へ行くのだけど

こちら方面はすっかり視界クリア状態


9 ホッケンハイムと呼んでるところ.JPG


ここからしばらく高速移動して

R325に合流


11 高千穂の朝霧.JPG


熊本県と宮崎県の県境に架かる

寧静ループから高千穂方面を見ると

また朝霧が出ています。




涼しそうな風景だけど

セミが鳴きだして暑くなったので

道の駅高千穂にピットイン


8 笑っています.JPG



ここでインナーを脱いで

水分補給をしましょう。



リフレッシュして先へ進みますが

ちょっとだけ寄り道しますね。

12 ちょっとお山の登ってきま~す.JPG


何度も高千穂に来てるけど

国見ヶ丘だけはまだ行った事が無かったので

登ってみたよ。




513mの低山でしかも元から高い場所から

登るのでアッと言う間に到着。




天孫降臨の地が見渡せる場所は意外と

低いのでありました。


9 初めて登りました.JPG



高千穂盆地で発生する

雲海が見れる場所なので

展望台になっていて広い駐車場もある。



山頂の小高い丘の上にはでっかい

三神がいらっしゃいます。

10 神々様.JPG



神武天皇の御孫タテイワタツノミコトが

九州統制の時に立ち寄ったとされる

場所らしい。



三神の一人が握手を求めているけど

わたくしは○○肩で右手が高く上がらないので

届かないんだよね。




でも、初めて来た場所なので

とりあえず記念撮影を。


11 わたしは神となる.jpg



その三神が見つめる高千穂盆地 ↓

12 朝もやが邪魔です.JPG



雲海のなりそこないのおかげで

もやってるのだ(汗)




展望デッキがあったので

わたくしも国を眺めてみた。


13 国見ヶ丘の感想.jpg



神々が降り立った場所を

眺めたらR218で椎葉村への分岐がある

馬見原へ


13 肉のみやべ.JPG


馬見原と言ったら

やっぱりここ


「肉のみやべ」





店は開いてるけど営業してるの?



まだ9時台だったので

馬肉コロッケは無いかと思ったら

「今、揚げたてが出来たよ」と

お店の主人が教えてくれました。




「熱いから気を付けてね」と

コロッケを受け取る。

14 馬肉コロッケ.JPG 14 くせになる馬さ.JPG


うん、馬には悪いけど

やっぱりウマいよ~これ!

(マジで熱いケロ)



しかも本日一番のコロッケだし

外側はサクサクで

中は肉汁&ホクホク





朝のおやつにはちょうど良かったです。




んじゃ、カワセミ号にも給油して

R265へ


15 椎葉村へ.JPG



ちょっと前は椎葉村って言うと

かなり秘境的なイメージだったけど

道路の改良が進んでかなりスイスイと進めます。


16 道は改良が進んでいます.JPG



狭いところでも1.5車線くらいなので

かなり私好みの道なのだ。


18 川遊びし放題の集落.JPG



横を流れる十根川も綺麗なので

カワセミやヤマセミを探しながら走れます。




鳥は見つからなかったけど

吊橋なら見つけた。

17 ボヨンボヨン揺れる橋.JPG



小さいけど

ちょっと面白そうだったので

渡ったけど想像以上にボヨンボヨン橋でした。



あまりに揺れるので橋の上でジドリが出来ないくらい。



でも渡ったら湧水があったよ。

14 水は買わなくても良い.JPG


水汲み専用の吊橋だったみたい。


15 元栓留めないともったいない気になる.JPG


チョロチョロの山水を想像してたけど

意外とコンコンと湧き出ています。



ここで水分補給と洗顔リフレッシュ!

16 顔も洗えます.JPG



できれば誰も居ないので

全身に浴びたい気分です。



ただ、じっとしてるとヤマヒルが出そうな場所だったので

早々に退散します。



そして程なく今日の目的地のひとつに到着。

18 参道です.JPG


椎葉村の十根川地区にある

八村杉



巨木を見に来たのだけど

駐車場にあるトウモロコシも巨木でした。



17 実は無い.JPG



トウモロコシ畑の横の道を進むと

木製の鳥居


19 木製の鳥居.JPG


それをくぐってすこし階段を登ると

十根川神社の本殿がありました。


20 とりあえず本殿で.JPG


さっそくお参りをして

本殿横にある八村杉を見上げる。


21 背の高さが凄い.JPG



で、でかい!


いや、高い。



22 根元のワンカップと比較しとくれ.JPG


幹周りも19mとかなり大きな巨木なのだけど

高さが54mもあるのでそれを感じないのだ。



上の写真じゃわかりにくいかもしれないけど

お供えのお酒のワンカップが置いてるので

それで大きさをイメージしてくれ。




那須大八郎宗久の手植えと伝えられるこの

大きな八村杉に敬意を表して・・・

23 元気をもらえ.JPG


ついでに木属性のパワーも分けてもらいましょう。



八村杉でパワーを貰った響は

この十根川地区にもうひとつある

巨木を見に行きました。



巨木のハシゴです。




トウモロコシ畑のある駐車場から

2kmほど山道を登ると

「大久保の大ヒノキ→」と書いた小さな看板を発見!



矢印方向に曲がると

まるで人んちに入るみたいな

路地に案内されたけど

本当に人んちでビックリ!



どうも私有地を駐車場として

開放してくれてるみたい。


しずかにカワセミ号のエンジンを止めて

これまた静かに歩き出す。

24 私有地を利用させてもらってるようです.JPG



畑の前をお邪魔して

森へ入ると石垣


25 蛇、出ませんように.JPG



山に入る道がしっかり整備されていて

たすかります。



その先で会いたかった大久保の大ヒノキが

わたくしが来るのを待ってくれていました。


26 妖気が出てそうな樹.JPG


巨木です。



とにかく炎が燃え上がるように

伸びる枝が大迫力です。


27 枝が動きそう.JPG



神々しいとはこういうのを言うんだろう。



樹齢推定800年

樹高:32m

幹周り:32m





神木に宿りし者よ!


29 気を貰っています.JPG


わたしに力を!



それと○○運と

あれとこれと・・・あ、それもお願い



ありったけの欲を大ヒノキに背負わせて

わたしはスッキリ顔で十根川地区を後にするのでありました。





30 ダムの上.JPG


上椎葉ダムの下流から

R388にショートカットする林道を抜けます。



R388に合流して東へ向かうと

南郷村にはいり百済王族の地へ




物産館みたいなところに寄って

ジュースを買ってると芝生に上に百済の王族さんが

立っていました。


19 百済の王朝の方々.JPG


西暦660年に唐や新羅の軍から追われた

百済の王族が日本に逃れ関西方面に身を隠していた。


しかし日本国内に大乱が起こったため

禎嘉王を含む王族が二艘の帆船で西に逃げたが

時化にあってしまい二艘バラバラで宮崎県各所に流れ着き

それぞれ安住の地として根を下ろしたが追討軍に見つかり

この世を去ったという地です。


21 地方の町って感じがステキ.JPG


あまり歴史に詳しくないので

その辺はサラッと流して

南郷村の中心街へ



その中心街からちょっと山を登ったところに

恋人の丘があります。

31 恋人の丘から.JPG



願いをかける鍵のオブジェの上には

やっぱり百済のお方




百済王移住伝説の地ですので

街の一角にはそれ関連の建物もありました。

37 ちょっぴり異国を感じれます.JPG


日韓友好のため建てられた

百済の里


36 レプリカですが綺麗.JPG


レプリカですが

かなり綺麗です。



それとこの南郷村には

西の正倉院と呼ばれるものがあるので

それも見ておきましょう。


32 庭園風.JPG



入館料:500/大人を払って

中へ。





あ、ほんと正倉院じゃ!



33 まんま正倉院やん.JPG



奈良の正倉院にある

南蔵三十七号鏡と同じ

唐花六花鏡がこの地から出たこともあって

奈良の正倉院を研究して同じ桧を使って建てられたようです。

(わたくしの学校で習った知識は釘を一本も使ってないって事だけ覚えてる)


35 展示物の一部.JPG

(注:これは唐花六花鏡ではありません)



今でこそ道路が通っていますが

それでも最近の改良で行きやすくなっただけで

ちょっと前は秘境と呼ぶにふさわしい場所に

こんな歴史の謎を秘めた場所があるってすごいよね。



残念ながら正倉院の中は

エアコンが無いので長居はせずに出ちゃったけど

銅鏡や百済に関する史料がたくさん収められていました。



20 川ガキが遊ぶ川.JPG




さぁ、次は何処行こう?



椎葉からこの南郷村の周りは山だらけ




山の風景は好きなのだけど

ずっと山ばかりって言うのは飽きちゃうので

日向方面に出て

日向岬にでも寄ってみようと思います。



R388からR446からはほぼ真っ直ぐ

ウインカー無しで日向岬に行けちゃうのだ。

22 景色は涼しいけど暑くなった.JPG



山間の農村の風景から

いきなり太平洋の風景へと豹変


38 トンビ舞う岬.JPG



あまり綺麗に見える日じゃなかったけど

やっぱり真夏の太平洋は青いな。



39 日向灘.JPG



しかも、クソ暑いな




暑いながらも

景色がいいので耐えれてます。

40 日向の日向は暑すぎ.jpg



じゃ、久しぶりに

岬巡りしちゃおう。

41 宮崎らしい道路.JPG



馬ヶ背の駐車場にカワセミ号を停めて

岬の遊歩道を歩いて細島灯台。


42 細島灯台.JPG


真夏の灯台は

青空とのコントラストが綺麗なので

大好き。


43 儀式.jpg



さらに遊歩道を進むと

海が近くなります。


44 遊歩道から.JPG



岬の先っちょの手前の

石柱摂理の断崖絶壁 ↓

47 飛んだらいけません.JPG


何度見てもお尻がムズムズするよ



そして日向岬のハイライトの

馬ヶ背



45 これぞ馬が背.JPG



暑かったけど

この岬に吹く潮風は心地よかったよ



46 対岸は四万十.jpg



一番暑かったのは

岬から駐車場へ戻るときかな?



なんだか異常なくらい暑かったよ。




帰ってから知ったけど

対岸の四国の四万十市は41度を記録した日だったので

そりゃここも暑いはずだよ。



駐車場の日陰で

スポーツドリンクと水を飲んで

岬を出ましたが

1リットル飲んだおかでお腹いっぱいになっちゃった。



本当はこの日向でチキン南蛮を食べるつもりだったけど

そんな食欲はどっかに吹っ飛んじまったぞ。



海沿いを戻るのは耐えれなさそうなので

広域農道(日豊グリーンライン)で門川へ

26 門川.JPG


R388を内陸に向かって

k20でR218の五ヶ瀬川へ抜けます。



眼下に五ヶ瀬川を見ながらR218のバイパスを

高千穂方面に向かって走るけど

トラックや車が多くて楽しくないので

川沿いの旧道に下りました。




48 青雲橋.JPG



適当に降りれそうな道をナビで見つけて

降りたらちょうど廃線高千穂鉄道跡の

綱ノ瀬橋梁でした。


49 日之影お気に入りスポット.JPG


台風の豪雨被害で

廃線になっちゃったけど

この橋は残してて欲しい。



27 日之影の町並み.JPG


元まきむね駅の小さな街から

どんどん上流へ走りながらパトロール


28 やっぱり国道より川沿いの道が面白い.JPG



先ほどの綱ノ瀬橋梁と同じく

この五ヶ瀬川沿いには

残したい廃線跡がいくつも残っているのです。


50 錆びてます.JPG



数年ぶりに見たけど

鉄橋も随分と錆びたな。


50 廃線パトロール.JPG


一時は復旧なんて声も上がっていたけど

この区間はもう無理だね。



日之影温泉駅では使っていた

車両を宿泊施設に改造して再利用されていました。





はい!

こんな感じで今日のツーリングは

行きたいところを走れて満足したので

後は一気に帰ります。




朝に抜けた高千穂の街を走り

波野に抜ける広域農道へ


29 すばらしいデザインです.JPG


くまモンが安全運転を願っておりますので

もちろん安全速度でネ

(ディテールにはあえて突っ込まない)




阿蘇エリアの草原も駆け抜けて

ファームロードへ



31 夕日に向かって走れ.JPG



宮崎県の日之影から

一気に亀石峠まで帰って来てやったぜ。


52 虫が・・・.JPG



じゃっかん燃え尽きた感があるけど

ココから先も夕日に安全運転を誓って帰ります。


53 今日も一日ありがとう.JPG


涼しい時間に走る作戦で

日没時間を選んだけど

やっぱり帰りも鹿が道路で遊んでいました。



涼しい時間に走るときは

リスクもあるのでご注意を。





それではまたのご乗車お待ちしております。





Minorist Hibiki