さぁ、走ろう!
わが街福岡では連日猛暑記録が続いていて
もう太陽を見飽きた感じだけど
バイクでお出かけします。
その暑さから逃げるべく
避暑で信州を狙ってるのだけど
いまいち現地の天気が安定しないようなので
九州内の日帰りロングツーリングでも行っちゃおうとおもいます。
しかしこんな暑い時にバイクに乗ろうと思ったら
やっぱり朝だよね?
早起き最高!
って、ことで響にしては珍しく早起きしたのは
いいのだけど・・・
真っ暗だったゼ
ちょうど良いということを知らない
響は思いっきり早起きしすぎたみたいです。
いや、朝が早いのは別のいいのだけど
何がいけないかと言うと
バイパスから先の山中へ向かうと鹿が飛び出るんだよ。
鹿だけならいいけど他の夜行性動物も道路に
出てたりしてめっちゃ神経を使います。
やっぱり小石原の峠で
鹿の群れがいてフルブレーキ!
(北海道の夕張付近を夕暮れ時に鹿にビビリながら走ったときを思い出す)
日田を過ぎてファームロードに入る頃に
やっと明るくなって走りやすくなったよ。
今日はカワセミ号で
宮崎県の椎葉村周辺をウロウロして
みようと思うので
このファームロードを使って阿蘇経由で南下中
朝霧と朝日でピンク色に染まった山間の道を
駆け抜けます。
そのまま阿蘇を素通りして椎葉まで行こうと
思ったけど時間も早いので
マゼノミステリーロードでミルクロードを目指してみた。
そしてすっかり有名になりすぎた
天空の道へ・・・
え~っと、
なんも見えんのやけど・・・(汗)
こんなに朝が早いのに
2台のバイクと三脚を担いだカメラマンが4人ほどいたけど
完全にホワイトアウトです。
なにも見えないならと天空の道を下って見ると
下った方が霧が晴れてるぞ。
雲海の季節じゃないので
くっきりした雲海は出てないけど
なんとなく幻想的な風景に包まれております。
空気もしっとりヒンヤリで
インナーを着て出てて良かったよ。
もすこし下ってUターンしたけど
ほんと下の方が晴れています。
ちょうど外輪山の霧が阿蘇の
カルデラに向かって落ちてるような
風景でした。
阿蘇には用は無いので
天空の道を戻って再びミルクロードで
波野方面を目指す。
が、しかし・・・・
ミルクロードは後ろも前もミルク色で先が見えない
安全速度でしばらく耐えていると
大観峰くらいから
やっと霧が薄くなってくれたよ。
うん、これくらいがちょうどいい。
早起きが苦手なので
滅多に見れない朝らしい風景の中を走って
産山へ
産山から波野の広域農道で高千穂方面へ行くのだけど
こちら方面はすっかり視界クリア状態
ここからしばらく高速移動して
R325に合流
熊本県と宮崎県の県境に架かる
寧静ループから高千穂方面を見ると
また朝霧が出ています。
涼しそうな風景だけど
セミが鳴きだして暑くなったので
道の駅高千穂にピットイン
ここでインナーを脱いで
水分補給をしましょう。
リフレッシュして先へ進みますが
ちょっとだけ寄り道しますね。
何度も高千穂に来てるけど
国見ヶ丘だけはまだ行った事が無かったので
登ってみたよ。
513mの低山でしかも元から高い場所から
登るのでアッと言う間に到着。
天孫降臨の地が見渡せる場所は意外と
低いのでありました。
高千穂盆地で発生する
雲海が見れる場所なので
展望台になっていて広い駐車場もある。
山頂の小高い丘の上にはでっかい
三神がいらっしゃいます。
神武天皇の御孫タテイワタツノミコトが
九州統制の時に立ち寄ったとされる
場所らしい。
三神の一人が握手を求めているけど
わたくしは○○肩で右手が高く上がらないので
届かないんだよね。
でも、初めて来た場所なので
とりあえず記念撮影を。

その三神が見つめる高千穂盆地 ↓
雲海のなりそこないのおかげで
もやってるのだ(汗)
展望デッキがあったので
わたくしも国を眺めてみた。

神々が降り立った場所を
眺めたらR218で椎葉村への分岐がある
馬見原へ
馬見原と言ったら
やっぱりここ
「肉のみやべ」
店は開いてるけど営業してるの?
まだ9時台だったので
馬肉コロッケは無いかと思ったら
「今、揚げたてが出来たよ」と
お店の主人が教えてくれました。
「熱いから気を付けてね」と
コロッケを受け取る。
うん、馬には悪いけど
やっぱりウマいよ~これ!
(マジで熱いケロ)
しかも本日一番のコロッケだし
外側はサクサクで
中は肉汁&ホクホク
朝のおやつにはちょうど良かったです。
んじゃ、カワセミ号にも給油して
R265へ
ちょっと前は椎葉村って言うと
かなり秘境的なイメージだったけど
道路の改良が進んでかなりスイスイと進めます。
狭いところでも1.5車線くらいなので
かなり私好みの道なのだ。
横を流れる十根川も綺麗なので
カワセミやヤマセミを探しながら走れます。
鳥は見つからなかったけど
吊橋なら見つけた。
小さいけど
ちょっと面白そうだったので
渡ったけど想像以上にボヨンボヨン橋でした。
あまりに揺れるので橋の上でジドリが出来ないくらい。
でも渡ったら湧水があったよ。
水汲み専用の吊橋だったみたい。
チョロチョロの山水を想像してたけど
意外とコンコンと湧き出ています。
ここで水分補給と洗顔リフレッシュ!
できれば誰も居ないので
全身に浴びたい気分です。
ただ、じっとしてるとヤマヒルが出そうな場所だったので
早々に退散します。
そして程なく今日の目的地のひとつに到着。
椎葉村の十根川地区にある
八村杉
巨木を見に来たのだけど
駐車場にあるトウモロコシも巨木でした。
トウモロコシ畑の横の道を進むと
木製の鳥居
それをくぐってすこし階段を登ると
十根川神社の本殿がありました。
さっそくお参りをして
本殿横にある八村杉を見上げる。
で、でかい!
いや、高い。
幹周りも19mとかなり大きな巨木なのだけど
高さが54mもあるのでそれを感じないのだ。
上の写真じゃわかりにくいかもしれないけど
お供えのお酒のワンカップが置いてるので
それで大きさをイメージしてくれ。
那須大八郎宗久の手植えと伝えられるこの
大きな八村杉に敬意を表して・・・
ついでに木属性のパワーも分けてもらいましょう。
八村杉でパワーを貰った響は
この十根川地区にもうひとつある
巨木を見に行きました。
巨木のハシゴです。
トウモロコシ畑のある駐車場から
2kmほど山道を登ると
「大久保の大ヒノキ→」と書いた小さな看板を発見!
矢印方向に曲がると
まるで人んちに入るみたいな
路地に案内されたけど
本当に人んちでビックリ!
どうも私有地を駐車場として
開放してくれてるみたい。
しずかにカワセミ号のエンジンを止めて
これまた静かに歩き出す。
畑の前をお邪魔して
森へ入ると石垣
山に入る道がしっかり整備されていて
たすかります。
その先で会いたかった大久保の大ヒノキが
わたくしが来るのを待ってくれていました。
巨木です。
とにかく炎が燃え上がるように
伸びる枝が大迫力です。
神々しいとはこういうのを言うんだろう。
樹齢推定800年
樹高:32m
幹周り:32m
神木に宿りし者よ!
わたしに力を!
それと○○運と
あれとこれと・・・あ、それもお願い
ありったけの欲を大ヒノキに背負わせて
わたしはスッキリ顔で十根川地区を後にするのでありました。
上椎葉ダムの下流から
R388にショートカットする林道を抜けます。
R388に合流して東へ向かうと
南郷村にはいり百済王族の地へ
物産館みたいなところに寄って
ジュースを買ってると芝生に上に百済の王族さんが
立っていました。
西暦660年に唐や新羅の軍から追われた
百済の王族が日本に逃れ関西方面に身を隠していた。
しかし日本国内に大乱が起こったため
禎嘉王を含む王族が二艘の帆船で西に逃げたが
時化にあってしまい二艘バラバラで宮崎県各所に流れ着き
それぞれ安住の地として根を下ろしたが追討軍に見つかり
この世を去ったという地です。
あまり歴史に詳しくないので
その辺はサラッと流して
南郷村の中心街へ
その中心街からちょっと山を登ったところに
恋人の丘があります。
願いをかける鍵のオブジェの上には
やっぱり百済のお方
百済王移住伝説の地ですので
街の一角にはそれ関連の建物もありました。
日韓友好のため建てられた
百済の里
レプリカですが
かなり綺麗です。
それとこの南郷村には
西の正倉院と呼ばれるものがあるので
それも見ておきましょう。
入館料:500/大人を払って
中へ。
あ、ほんと正倉院じゃ!
奈良の正倉院にある
南蔵三十七号鏡と同じ
唐花六花鏡がこの地から出たこともあって
奈良の正倉院を研究して同じ桧を使って建てられたようです。
(わたくしの学校で習った知識は釘を一本も使ってないって事だけ覚えてる)
(注:これは唐花六花鏡ではありません)
今でこそ道路が通っていますが
それでも最近の改良で行きやすくなっただけで
ちょっと前は秘境と呼ぶにふさわしい場所に
こんな歴史の謎を秘めた場所があるってすごいよね。
残念ながら正倉院の中は
エアコンが無いので長居はせずに出ちゃったけど
銅鏡や百済に関する史料がたくさん収められていました。
さぁ、次は何処行こう?
椎葉からこの南郷村の周りは山だらけ
山の風景は好きなのだけど
ずっと山ばかりって言うのは飽きちゃうので
日向方面に出て
日向岬にでも寄ってみようと思います。
R388からR446からはほぼ真っ直ぐ
ウインカー無しで日向岬に行けちゃうのだ。
山間の農村の風景から
いきなり太平洋の風景へと豹変
あまり綺麗に見える日じゃなかったけど
やっぱり真夏の太平洋は青いな。
しかも、クソ暑いな
暑いながらも
景色がいいので耐えれてます。

じゃ、久しぶりに
岬巡りしちゃおう。
馬ヶ背の駐車場にカワセミ号を停めて
岬の遊歩道を歩いて細島灯台。
真夏の灯台は
青空とのコントラストが綺麗なので
大好き。

さらに遊歩道を進むと
海が近くなります。
岬の先っちょの手前の
石柱摂理の断崖絶壁 ↓
何度見てもお尻がムズムズするよ
そして日向岬のハイライトの
馬ヶ背
暑かったけど
この岬に吹く潮風は心地よかったよ

一番暑かったのは
岬から駐車場へ戻るときかな?
なんだか異常なくらい暑かったよ。
帰ってから知ったけど
対岸の四国の四万十市は41度を記録した日だったので
そりゃここも暑いはずだよ。
駐車場の日陰で
スポーツドリンクと水を飲んで
岬を出ましたが
1リットル飲んだおかでお腹いっぱいになっちゃった。
本当はこの日向でチキン南蛮を食べるつもりだったけど
そんな食欲はどっかに吹っ飛んじまったぞ。
海沿いを戻るのは耐えれなさそうなので
広域農道(日豊グリーンライン)で門川へ
R388を内陸に向かって
k20でR218の五ヶ瀬川へ抜けます。
眼下に五ヶ瀬川を見ながらR218のバイパスを
高千穂方面に向かって走るけど
トラックや車が多くて楽しくないので
川沿いの旧道に下りました。
適当に降りれそうな道をナビで見つけて
降りたらちょうど廃線高千穂鉄道跡の
綱ノ瀬橋梁でした。
台風の豪雨被害で
廃線になっちゃったけど
この橋は残してて欲しい。
元まきむね駅の小さな街から
どんどん上流へ走りながらパトロール
先ほどの綱ノ瀬橋梁と同じく
この五ヶ瀬川沿いには
残したい廃線跡がいくつも残っているのです。
数年ぶりに見たけど
鉄橋も随分と錆びたな。
一時は復旧なんて声も上がっていたけど
この区間はもう無理だね。
日之影温泉駅では使っていた
車両を宿泊施設に改造して再利用されていました。
はい!
こんな感じで今日のツーリングは
行きたいところを走れて満足したので
後は一気に帰ります。
朝に抜けた高千穂の街を走り
波野に抜ける広域農道へ
くまモンが安全運転を願っておりますので
もちろん安全速度でネ
(ディテールにはあえて突っ込まない)
阿蘇エリアの草原も駆け抜けて
ファームロードへ
宮崎県の日之影から
一気に亀石峠まで帰って来てやったぜ。
じゃっかん燃え尽きた感があるけど
ココから先も夕日に安全運転を誓って帰ります。
涼しい時間に走る作戦で
日没時間を選んだけど
やっぱり帰りも鹿が道路で遊んでいました。
涼しい時間に走るときは
リスクもあるのでご注意を。
それではまたのご乗車お待ちしております。
Minorist Hibiki