人様が大型連休を取る中
わたくし響は時間差でプチ連休を取って
旅立ちます。
あくまでも「プチ」なので
そんなに遠くはいけないけど
今回は便利な足を使わせていただきます。

僕の住む北九州は海に面してるおかげで
阪九フェリーや名門カーフェリー
そして四国松山にいけるフェリーなどが
あるのだけど
さんふらわぁが運行していた小倉ー松山間のフェリーが
廃止の危機になったんだよ。
でもこの航路が無くなると困る人がたくさんいるってことで
石崎汽船出資で松山・小倉フェリー㈱として
春から運行続行となりました。
ヨカッパ ( ̄ー+ ̄)
僕もそんなに利用するわけじゃないけど
この航路じゃないとできなかったツーリングを
早速実行してみることにしたよ。
まずは21:55に小倉港を出港!
門司の街明かりを見ながら
のんびりビールを飲めるのが
船旅のいいとこだよね。
で、この航路の船の船室は個室が一等室しかないので
基本的に二等(雑魚寝)の部屋を選択することになるのだけど
ガラガラなので出港後にフロントに言って
誰も入ってない部屋に変えてもらって一等寝台より
広い部屋を独り占めしてやったぜ。
夜更かししてゲームしても大丈夫だぞ。
ま、松山に到着するのが早朝の5時なんで
寝るけどね。
そして今回の僕の相棒は
初めて遠征ツーリングに連れ出す
Blue・bee号です。
当然高速道路は使えないので
尾道まで一般道で行く時間も
体力も無いわたくしにとっては
松山まで行ける
フェリーはとってもありがたいのだ。
船中2泊・現地1泊の荷物は
こんな感じでコンパクトにまとめて積みました ↓
MOTO FIZZの防水バッカーをキャリアにコードで固定して
自撮り用の三脚がいつでも出せるようにしています。
地図はすぐに見れるように
ケースに入れているけど
このケースは実はイカを釣るエギを入れる
ケースなんだよ。(Daiwa製)
と、まぁ、こんなスタイルで
今回のツーリングをするのですが
目的は原付バイクで是非とも走りたかった
しまなみ海道(原付専用道)へ行きます。
ワクワクするねよ~~
定刻通りのAM5:00に松山観光港に着いて
松山市内方面に行ったところで見つけた
ジョイフルで朝食を食べて
R196で今治を目指します。
ずっと朝日に向かって走ると
でっかい菊間瓦がありました。
海岸線にたくさんの菊間瓦の
工場が並んでるよ。
その菊間の先からR196と平行して走る
広域農道を使って今治に到着!
造船所だらけだぞーー
でっかい物を見るのって楽しいので
大型のタンカーなどのドックを見るとゾクゾクします。
この造船所だらけの今治が
しまなみ海道のスタートなのだけど
まずは糸山公園から僕が目指す
しまなみ海道を見てみよう。
朝の海霧ですこし霞んだ
来島海峡大橋が見えるよ。
以前にカワセミ号でこの公園は来てるので
地図も無くこれたけど
これからは案内板が頼りです。
(原付道は地図には載ってないのだ)
基本的にしまなみ海道を原付や自転車で走ろうとしたら
橋「だけ」を通る形なので
橋の始まりと終わりに出入り口があるようだ。
これから幾つもの橋を渡るのだけど
この看板が目印になります。
道の真ん中は当然自動車専用道路で
両側のどちらかを自転車&歩行者と
原付バイクで分けて走る形だよ。
では、初のしまなみ海道原付専用道へ
↑ こんな感じで普通の歩道の幅を
バイク専用で利用するけど対向車も来るので
意外と狭いし地元のバイクが飛ばすので
ちょっとコエーぞ。
しかし車道と違って好きなところで停まって景色も見れるし
来島海峡大橋の途中にある馬島にエレベーターで降りたりも出来ます。
Blue・bee号を積んで
ドアが閉まると・・・
外が見れる嬉しい演出じゃった。
で、馬島は来島海峡大橋の橋脚があるだけの島かと
思ったけど民家もあるし
しっかり灯台もあります。
「ウヅ鼻灯台」
灯台はまた別レポで上げるけど
灯台のある高台に神社があったので
旅の安全祈願をしてきました。

馬島トンネルで島の外周を回ってると
対岸に小島が見えて来た。
砲台跡があるので
いつか見に行きたいと思ってる島だけど
残念ながら船じゃないと行けないので
今回はパスだな。
それにしても点在する島の影響なのか
この周辺は全部急流となっています。
急流を見る観光船も出てるみたいだ。
で、馬島からまたエレベーターで
来島海峡大橋に戻って対岸の大島へ
最初に言ったように
基本的に走るのは橋だけなので橋が終わったら
すぐに降りる道があります。
まだ橋が高いところを通ってても
島に入った時点で降りるので
道がかなり無理やり感たっぷりな道だぞ。
お尻がムズムズするんですケロ・・・(汗)
これも車じゃ味わえない
面白体験かも。
で、島に入ったらとりあえず外周を
回るつもりですが
島の要所にこんな地図が幾つもあってとっても便利だ ↓
現在地入りなので
マップルを見て走るより楽チンです。
とりあえず最初の大島でやることは
高いところに登る事
橋から降りてスグのところに
亀老山展望台があるので
登ってみた。
頂上にある展望台が
想像してた以上に立派過ぎてビックリだよ。
そこからの眺めは
さすが「展望台」と呼べる展望でした。

ついさっき走って来た
三連吊橋の来島海峡大橋(4105m)が一望できます。
あれだけ大きく見えていた今治の造船所の
キリンが小さくなりました。
亀老山展望台を下って
島を回るのは時計回りと決めてるので
とりあえず時計回りで外周路を走ります。
(時計回りだと海が近い方を走れるから)
グルッと大島を周って
伯方・大島大橋へ
きちんと料金箱にお金を入れて
伯方・大島大橋
この橋は道幅も広くてとっても
走りやすかったよ。
橋の終点からは
伯方島が眼下に見えるけど
この島も造船所があるよ。
何もない海岸にいきなり
ポツンと造船所が出現するのが
この周辺の景色のパターンらしい。
伯方島は時計周りで走ると
スグに次の橋へ行っちゃうので
反時計周りで走るけど小さい島なのに
普通に街だな。
グル~と外周を走って
島の東側にある伯方造船所でこんな船を発見!
これってもしかして?
もしかして・・・
進水式ですか?
ヘルメットの作業員さんに聞くと
10分くらいで式が始まるというので
缶コーシーで休憩しながら
式を見学。
初めて見るのでワクワクしてるのだけど
式は関係会社の挨拶から始まって
事の他、神事がナゲーー(汗)
餅投げとかもあるんだよ。
そしてやっと底部のストッパーが外され
船首でお酒が割られると
アット言う間に巨大な船がドックの斜面を下がって行きます。
もっとどっしりと動くのかと思ったら
ビックリするくらい重力にまかせたスピードで
ザブーーンと進水するぞ。
とにかく初めて見たので
感動しました。
この時だけは事務員さんも含めて全部の作業を中断して
みんな式に参加するようです。
いや、参加するって言うより
後片付けか?
無事に進水式を見終えたので
造船所のすぐ横にある「ふるさと歴史公園」の
高台に登ってみたよ。

そこには水軍の資料などを展示してる資料館と
造船所から寄与された
船のスクリューと一人のおじさんがいました。
その高台からはさっき進水式を終えたタンカーが見える
その様子を眺めてると
横にいたおじさんが「あんたコレを下で見てたの?」
「はい」
「たまたま来て進水式が見れるとは運が良いよ
進水式はいつ何度見てもエエもんや」(おじさん)
「この後に奥のドックにつないで操舵室などの
工程に入るんだよ」と
目を細めて我が子を見るように船を見ながら語るおじさん。
きっとこの工場のOBなのでしょう。
おじさんと別れて先へ
次は「大三島橋」です。
しまなみ海道で一番最初に出来た橋で
出来た当時は東洋一の大きさでした。
大三島橋を渡れば一番大きな大三島です。
最短ルートを使えば大きな島だと気付かないまま
次の島に行けちゃうけど
セオリー通りに時計回りで走ります。
長い海岸線を走ってると
島の最南端の三ッ子島が見えて来た。
なかなか良いロケーションなので
最近恒例にしている自走撮りをやっちゃおう!
やっぱり10秒じゃUターンが間に合わないので
しかたなく後向き。
「みかんの道をゆく響とBlue・bee号」
その後島を半周したくらいにある
大山祇神社に行きます。
境内には大楠があるのだけど
もう前置きを書く前に儀式をしております。
乎知命御手植の楠というらしく
樹齢は2600年だって。
この大山祇神社の境内には他にも
大きな楠があるのだけど
神社を出て神社の裏の山手に入ったところにある
大きな楠を目指します。
徒歩かバイクでしか入れない道を
登って行くと大楠発見!
デカイ!
「生樹の御門」と言って
その名の通り根元部分が門のようになっています。
いろんな精霊が宿ってそうだね。
んじゃ、そろそろお昼ごはんを食べる?
神社の周りのお店は混んでたので
道の駅、上浦町多々羅しまなみ公園で食べます。
島の外周はお店が無いので
道の駅がわかりやすくて便利だよ。
で、注文したのはマハタの御膳
マハタは刺身じゃなくてにぎりで出てきました。
淡白で歯ごたえがあって美味しい。
お腹も満たしたのでこれから渡る
多々羅大橋を眺めてみよう。
「美しい!」
世界一の斜張橋で
無骨な鉄橋大好きなわたくしも
美しいと思っちゃう橋だ。
(周りの風景も良いからな)
この多々羅大橋を渡ると
レモン畑の広がる生口島です。
当然のように時計回りで走り出すと
廃車になったポップなバスがあったよ。
美術館だらけのエリアなので
廃車のバスもアートです。
しばらく走っていくと
生口島からギリギリ離れて島になってる
高根島へ
高根島大橋を渡って道なりに進むと
マップルに書いてた通りに
素掘りのトンネルがあった。
対向車も来ないようなので
入って見た・・・
中はほんと素掘りでデコボコだ。
トンネルというより
鉱山の跡の中を見てるような感じだよ。
生口島に戻って
観光名所にもなっている耕三寺へ
高根大橋のスグ近くにあるので
簡単に行けたけど
入場料が1200円ですとぉーーー!!
高くネ?
大阪の鉄鋼産業で財をなした方が
日光に行けないまま亡くなった母親の為に立てた
菩提寺ですが
どんだけお金持ち?
西の東照宮と呼ばれるだけあって
造りは日光東照宮や有名なお寺の造りを真似ております。
これは陽明門
とにかく豪華絢爛
お寺のテーマパークって言ったところか?
平等院だな、きっと・・・
入場料が1200円って言うのは
テーマパークに来たと思えば
すこし納得してきた。
そして僕がこの耕三寺に行って見たかった目玉が
寺院群の裏手から登ったところにある
「未来心の丘」
「金、持ってるゼ」感、まるだしエリアがあるのだ。
全部、大理石ですぜ
もう母の菩提寺もなにも
関係なくなってる感たっぷりですが
凄いの一言だ。
もう、わたくし飛んじゃいますからぁ・・・
これまた大理石で囲まれたカフェまであって
ここだけ異国だよ。
紹介しきれて無いが
他にも千仏洞地獄堂など見所もたくさんあって
入場料金はすこし高いけど
一回は来て見る価値はあるかも。
耕三寺を出て
歩いて暑くなったので
目の前にあったドルチェで伯方の塩アイスを食べました。
まろやかな塩味が
ミルクを濃厚にさせてくれてるような
なかなか食べ応えのあるアイスだよ。
(自分で言うのはナンなのだけど我ながら良い表現だったと思います)
じゃ、次の因島へ行くよぉーー
生口橋を渡ってやってきた
因島ですが
そろそろ島一周するのにお腹一杯になったので
半周だけで許してください。
万田発酵の前を通って
最後の向島に渡る因島大橋へ
わが町の関門橋にそっくりですが
橋の周りに建物が見えない。
その因島大橋は
しななみ海道唯一の二段構造でした。
カッコイイ!
上の高速を走ってたら
橋がこんな風になってるなんて知らないままだったよ。
向島は初めての島でも無いので
ノンストップで最後の尾道大橋(タダ)を渡って
ゴールの尾道へ
四国から本州までワンコインで渡れるなんて
ステキだよね~!
って、ことでまだ明るいけど
予約していたホテルにチャックイン
向島が見える海の目の前のホテルで
サッとシャワーを浴びてさっぱりした体で
尾道散歩
さぁ、わたくしを迷子にさせてください。
迷路のような坂の町は
疲れるけどめっちゃ楽しい
千光寺のロープウェイ乗り場の近くまで
来たらやっぱり居ました・・・
猫の細道
前に出会った頃より
年月が経ってるのですこし汚れた
福石猫がいた。
坂だらけで疲れる散歩だけど
この石猫を探してる間は
不思議と疲れない。
赤いのも見つけた
石じゃないのも
見つけた
そしてやっぱり僕の尾道のゴールは
ココ ↓
ハァハァと息を切らして登ってきた僕の
自撮りスポットには先客がいました。
尾道を独り占めした後は
下って商店街で夕ご飯
やっぱりお好み焼きは
広島風なんだね。
牡蠣入りで
とっても美味しかったよ。
と、言うことで響とBlue・bee号の
遠征ツーリングの1日目は終了!
帰りも同じフェリーを予約してるので
戻らないといけないけど
明日は何所を走ろうか?
そんなユル~イプランのまま
尾道の夜は更けていくのでありました。
2日目に続く